和名:オオクワガタ 
学名:Dorcus curvidence
大きさ:32〜72 mm ♀36〜41mm
採集できる季節:5〜10月
採集できる場所:このオオクワガタの写真は、そだてたものですが、2001年くらいに奈良教育大学の理科棟の廊下(ろうか)の蛍光灯(けいこうとう)にとんで来ていたのが、つかまえられたことがあるそうです(自然環境教育センター 前田先生談)。ひょっとすると、吉備塚のくぬぎの木にいるのかもしれません??????ということで、とりあえずのせてみました。これは、77mmです。おおきいね。
説明:ようじんぶかいので、めったにみつけられないクワガタ虫です。クヌギ、クリ、カシ、ヤナギなどの木の樹液(じゅえき)をえさにしています。木の3-5mくらいの高さの木のあなでみつかります。

本州(ほんしゅう)から九州(きゅうしゅう)、北海道でもみつかっていますが、平地(へいち)にみつかるといわれています。成虫のままで冬をこし、飼育下では、5年も生きたという記録(きろく)もあります。

かたちの

とくちょう

  • 黒色。上翅(じょうし)がやや赤みをおびるものもある。
  • 眼縁突起(がんえんとっき:眼を保護するように眼の中程にある)は、前から約4/5の長さで眼にかぶさっている。

♂の特徴

  • 頭楯(とうじゅん)ははばがひろく、まん中あたりゆるくへこんでいる。
  • 大腮(おおあご)の内歯(ないし)の位置(いち)は大型のものでは、先の方にあり、中型や小型のものでは、まん中からねもとにある。
  • 前胸背(ぜんきょうせ:ぜんきょうの背中)の横のふちは、まん中あたりでえぐられたようになっており、また後ろの方でもすこしえぐられたようになっている。
  • 上翅(じょうし)には、大型の♂では、かすかなたてミゾが3〜4本あるが、点刻(てんこく)はほとんどない。小型の♂では、点刻列がはっきりみえる。
  • 後足のけい節にはとげがないのが特徴。

♀の特徴

  • 頭楯はややひろい台形(だいけい)で、そのまん中あたりがくぼんでいる。
  • 頭部の中央には二つのコブがあり、頭楯の幅よりひろくない。
  • 前胸背の横のふちは、まん中で平行になっており、前がわで細くなる。また、後ろのほうではかくばっており、そのごゆるやかにまがる。
  • 上翅(じょうし)には12本のはっきりとした点刻(てんこく)がある。
  • 中足と後足のけい節には、とげがある。
さんこうに

した本

原色昆虫大図鑑II (甲虫編)北隆館

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